トイレが詰まった!悪化させないための応急処置と正しい対処法
突然のトイレ詰まりは、誰でも慌ててしまうものです。しかし、間違った対処をしてしまうと、事態をさらに悪化させてしまう可能性があります。今回は、トイレ詰まりを悪化させないための正しい応急処置と、自分でできる効果的な対処法をご紹介します。
1. まずは水を流さない!
「詰まっているから、もう一度流してみよう」という気持ちは分かりますが、これは絶対にNGです。
悪化するリスク: 再度水を流してしまうと、水位が上昇し、便器から水があふれてしまう危険性があります。
正しい行動: 便器内の水が溢れそうになったら、すぐに止水栓(給水管の元栓)を閉めましょう。便器の後ろや横にハンドルやレバーがあるので、時計回りに回して閉めます。
2. トイレ詰まりの原因を特定する
応急処置を始める前に、何が原因で詰まったのかを考えてみましょう。原因によって対処法が異なります。
原因 | 特徴 |
トイレットペーパーの使いすぎ | 水が少しずつ流れる。軽い詰まりが多い。 |
異物(おもちゃ、スマホなど) | 水が全く流れない。異物が見える場合もある。 |
排泄物 | 軽度であれば、自然に溶ける場合もある。 |
3. 自分でできる!効果的な応急処置
原因がトイレットペーパーや排泄物といった軽度の詰まりであれば、以下の方法を試してみましょう。
① ラバーカップ(スッポン)を使う
準備: 便器内に水が少ない場合は、水を足してラバーカップのゴム部分がしっかり水に浸かるようにします。
使い方: ラバーカップを排水口にしっかり密着させ、ゆっくりと押し込み、勢いよく引く動作を数回繰り返します。この「引く」動作で詰まりの原因を引っ張り上げるイメージです。
② 重曹とお酢(またはクエン酸)を使う
用意するもの: 重曹、お酢(またはクエン酸)、お湯
使い方:
便器内の水をできるだけ取り除きます。
重曹をカップ1/2〜1杯程度、排水口に入れます。
次にお酢を200mlほど入れます。シュワシュワと泡が出てきます。
そのまま1時間ほど放置します。
最後に、少し熱めのお湯(50℃くらい)をゆっくりと注ぎます。
③ 液体パイプクリーナーを使う
注意: 詰まり専用のもので、トイレに使えるかパッケージをよく確認しましょう。
使い方: 説明書に従い、規定量を便器に注ぎ、時間を置いてから水を流します。
4. 業者に依頼するタイミング
自分で試せる応急処置をしても改善しない場合は、専門の業者に依頼しましょう。
こんな時はプロに頼る:
ラバーカップや薬品を使っても改善しない
トイレから異物を取り出せない
便器から水があふれてしまった
便器や排水管にひび割れなどの破損がある
無理に自分で解決しようとすると、かえって便器や配管を傷つけてしまい、高額な修理費用がかかる可能性があります。トラブルが悪化する前に、プロの力を借りるのが一番安心です。