2階やマンションはNG?タンクレストイレの水圧問題を解決する3つの方法


「トイレをスッキリしたタンクレスにしたいけれど、2階だと水圧が足りなくて流れないかも……」

「マンションの高層階はタンクレストイレの設置を断られるって本当?」

そんな不安を抱えて、理想のリフォームを諦めていませんか?確かにタンクレストイレは水道の勢いを直接利用して洗浄するため、設置場所の水圧に左右されるという特徴があります。しかし、技術が進歩した現在では、以前なら設置が難しかった場所でも安心して導入できる解決策が確立されています。

この記事では、タンクレストイレの水圧不足で起こるリスクや、2階・マンションでも後悔しないための具体的な解決策を詳しく解説します。


なぜタンクレストイレには「水圧」が重要なの?

従来のタンク式トイレは、時間をかけてタンクに貯めた水を一気に落とす「重力」を利用して流します。そのため、建物自体の水圧が低くても問題なく洗浄できました。

一方、タンクレストイレは水道管から流れてくる水の勢いだけで汚物を押し流す「水道直結方式」が主流です。水圧が不足していると、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。

  • 一度で流しきれない: 汚物が残ってしまい、二度、三度と流す必要がある。

  • トイレットペーパーが詰まる: 押し出す力が弱く、配管の途中で紙が滞留する。

  • 流れが悪い: 洗浄時間が長くなり、ボウル内が綺麗にならない。

特に、1階に比べて水圧が下がりやすい「戸建ての2階や3階」、そして高層階へポンプで水を汲み上げている「マンション」では、事前の確認が非常に重要です。


解決策1:低水圧対応モデル(加圧ポンプ内蔵型)を選ぶ

現在、最も一般的で確実な解決策が、メーカーが開発した「低水圧対応モデル」を選択することです。

これはトイレ本体の内部に小型の加圧ポンプを搭載しているタイプです。水道の勢いが弱くても、内部のポンプが強制的に水流を加速させるため、タンク式と変わらない洗浄力を発揮します。

  • TOTO「ネオレスト(ハイブリッドシリーズ)」: 水道直結の勢いと、内蔵された小さなタンクからの加圧を組み合わせたハイブリッド技術で、低水圧環境でもパワフルに洗浄します。

  • パナソニック「アラウーノ」: 独自のターレットポンプを採用しており、高層マンションや2階への設置実績が非常に豊富です。

「タンクレスにしたい場所の水圧が不安」という場合は、まずこれらの加圧機能付きモデルを検討しましょう。


解決策2:ブースター(外付けポンプ)を設置する

お気に入りのデザインのタンクレストイレが低水圧非対応だった場合や、どうしても既存の製品を取り付けたい場合に有効なのが、外付けの受水圧ブースターを設置する方法です。

トイレの給水管の途中に、水圧を高めるための補助ポンプ(ブースター)を取り付けます。これにより、もともとの水圧が低い住宅でも、タンクレストイレが必要とする基準値まで圧力を引き上げることが可能です。

ただし、以下の点に注意が必要です。

  • ブースター本体の購入費用がかかる。

  • 設置スペース(便器の横やキャビネット内)が必要になる。

  • 作動時にわずかなポンプ音が発生する。


解決策3:タンクレス風の「収納一体型」や「隠しタンク」を選ぶ

「見た目はスッキリさせたいけれど、水圧の心配を一切したくない」という方には、**タンクレス風トイレ(キャビネット付きトイレ)**という選択肢が最適です。

これは、便器の後ろに薄型のタンクがあり、それをシステム収納(キャビネット)で隠してしまうタイプです。

  • 見た目はタンクレス: タンクが棚の中に隠れているため、シルエットは非常にスマートです。

  • 仕組みはタンク式: 内部に水を貯めてから流すため、水圧に関係なくどこにでも設置できます。

  • 収納力アップ: タンクの両脇が収納スペースになるため、トイレットペーパーや掃除道具をスッキリ隠せます。

  • 手洗いが付けられる: キャビネットの上に手洗いボウルを設置できるため、別途手洗い工事をする必要がありません。

LIXILの「リフォレ」やTOTOの「レストパル」などがこのタイプに該当し、リフォーム現場では「実用性とデザインを両立できる」と非常に人気があります。


設置前に必ず行うべき「水圧測定」

解決策を検討する前に、まずは今の住まいの水圧がどれくらいなのかを知ることが大切です。

多くのメーカーでは、タンクレストイレの設置基準として**「0.07MPa(流動時)」**程度の水圧を推奨しています。これは、専門の業者に依頼すれば専用の測定器ですぐに測ってもらえます。

また、簡易的なセルフチェックとして「バケツテスト」という方法もあります。

バケツテストの目安:

トイレの止水栓からホースでバケツに水を汲み、10秒間で何リットル貯まるかを測ります。一般的に「10秒で4リットル以上」貯まれば、多くのタンクレストイレが設置可能と言われています。

※あくまで目安ですので、購入・契約前には必ずプロによる正確な測定を受けてください。


まとめ:諦める前にプロに相談を

「2階だから」「古いマンションだから」といって、タンクレストイレを諦める必要はありません。

  1. 加圧ポンプ内蔵のハイブリッドモデルを選ぶ

  2. ブースターを併用して水圧を底上げする

  3. タンクを隠す「タンクレス風」で賢くデザインを取り入れる

これらの方法を活用すれば、どんな住環境でも理想のおしゃれなトイレ空間を手に入れることができます。

まずは信頼できるリフォーム会社や水道業者に「この場所にタンクレスを置きたい」と相談し、水圧測定から始めてみましょう。環境に合わせた最適な機種を選べば、後悔のない快適なトイレライフが待っています。




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