トイレのつまりを自力で解消!すっぽんの正しい使い方と失敗しない選び方


「トイレが突然つまってしまった…」「水が溢れそうでパニック!」そんな経験はありませんか?

業者を呼ぶと数万円の費用がかかることもあり、まずは自分でなんとかしたいと思うのは当然です。そこで頼りになるのが、昔ながらの道具「すっぽん(ラバーカップ)」です。

しかし、実は「ただ押し込めばいい」というわけではありません。間違った使い方をすると、状況を悪化させたり、床を汚水まみれにしてしまったりするリスクもあります。

この記事では、トイレ掃除やメンテナンスのプロの視点から、**「つまりを確実に解消するための正しいすっぽん術」と、「便器の種類に合わせた最適な選び方」**を徹底解説します。これを読めば、急なトラブルにも冷静に対処でき、高額な修理代を浮かせるヒントが手に入ります。


1. トイレがつまる主な原因と「すっぽん」が有効なケース

まず、今起きているつまりが「すっぽん」で解決できるものかどうかを見極める必要があります。

すっぽんで解決できるもの

  • 大量のトイレットペーパー

  • 水に流せるシートやお掃除用品

  • 排泄物

これらは水に溶ける、あるいはふやける性質があるため、すっぽんによる「圧力」で動かして解消することが可能です。

すっぽんを使ってはいけないもの(逆効果)

  • スマホ、おもちゃ、ペンなどの固形物

  • 生理用品、おむつ(水を吸って膨らむもの)

  • 検尿カップやプラスチック片

固形物に対してすっぽんを使うと、奥の配管へさらに押し込んでしまい、便器を解体して取り出す大掛かりな工事が必要になるケースがあります。固形物を落とした場合は、迷わず専門業者へ相談しましょう。


2. 意外と知らない!トイレに合う「すっぽん」の種類と選び方

「ホームセンターで適当に買ったけれど、サイズが合わなかった」という失敗は非常に多いです。トイレの形状によって、選ぶべき種類は明確に分かれています。

和式トイレ用(平型)

カップの底が平らなタイプです。和式便器の排水口を覆うのに適しています。

洋式トイレ用(凸型)

カップの底に「筒状の突起」が出ているタイプです。洋式便器は排水口が狭く複雑な形状をしているため、この突起を差し込むことで密着度を高めます。

節水型トイレ・複雑な形状用(ツバ付き)

最近の「節水型トイレ」は、排水口の形状が独特なものが増えています。標準的な凸型では隙間ができてしまうため、より密着性の高い「帽子のようなフチ(ツバ)」がついた専用モデルが推奨されます。

【ポイント】

自分の家の便器がどのタイプか、購入前にスマートフォンのカメラで排水口付近を撮影しておくと、店頭での買い間違いを防げます。


3. 【プロ直伝】つまりを解消する正しい「すっぽん」の手順

それでは、具体的にどう動かせばいいのか、4つのステップで解説します。

ステップ1:準備と養生(床を守る)

作業を始める前に、必ず周囲を養生しましょう。新聞紙やビニールシートを床に敷き詰めます。また、便器にゴミ袋を被せ、中央に穴を開けてすっぽんを通すと、水跳ねが顔や服にかかるのを防げます。

ステップ2:水位の調整(最重要!)

ここが最大のポイントです。すっぽんは**「水の中にカップが完全に浸かっている状態」**でないと、空気が漏れて圧力が伝わりません。

  • 水が多すぎる場合:バケツで汲み出します。

  • 水が少ない場合:カップが隠れるまで水を足します。

ステップ3:静かに押し、勢いよく「引く」

「すっぽん」という名前の通り、重要なのは**「引く力」**です。

  1. 排水口にカップをゆっくりと押し付け、中の空気を抜いて密着させます。

  2. 「これ以上押せない」というところまで押し込んだら、一気に手前に引きます!

  3. この「押す・引く」を数回繰り返します。

無理に押し込むのではなく、引く時の水流の力で「つまりの原因」を手前に戻したり、形を崩したりするイメージを持つのがコツです。

ステップ4:開通確認は「バケツ」で

ゴボゴボという音とともに水が引いていったら、成功の兆しです。しかし、いきなりレバーで水を流してはいけません。もし、つまりが残っていたら溢れてしまうからです。

まずはバケツで少しずつ水を流し、スムーズに流れることを確認してから、最後にレバーで洗浄しましょう。


4. すっぽんでも直らない時の「次の一手」

何度繰り返しても手応えがない場合、以下のような「ニッチな対策」もあります。

  • 真空式パイプクリーナーの使用:

    すっぽんの進化系です。手元のハンドルを引くだけで強力な吸引力を生み出せるため、力が弱い女性や高齢の方でも扱いやすい道具です。

  • 重曹とクエン酸(お湯):

    トイレットペーパーのふやけを促進させる方法です。ぬるま湯(40〜50度程度。熱湯は便器が割れるため厳禁)と合わせることで、軽度のつまりなら解消することがあります。


5. つまりを未然に防ぐ!日頃のメンテナンス習慣

一度トラブルを経験すると、二度とあのようなパニックにはなりたくないものです。以下の習慣を意識するだけで、つまりのリスクは劇的に下がります。

  1. 「大・小」レバーを適切に使い分ける:

    節水のために常に「小」で流すのは危険です。十分な水圧がないと、配管の途中でペーパーが停滞する原因になります。

  2. 一度に大量の紙を流さない:

    多いなと感じる時は、2回に分けて流すのが最も確実です。

  3. 定期的な掃除と水位チェック:

    排水口周りの汚れが溜まると、流れが悪くなります。週に一度はしっかり掃除をしましょう。


6. まとめ:焦らず正しく対処すれば大丈夫

トイレのつまりは、誰にでも起こりうる住宅トラブルです。しかし、適切な「すっぽん」を選び、正しい手順で作業を行えば、その多くは自分ひとりで解決できます。

「道具がない」「どうしても自分では不安」という場合は、無理をして状況を悪化させる前に、信頼できる水道修理業者に連絡しましょう。その際、事前に「どんな原因で、いつからつまっているか」を正確に伝えると、見積もりがスムーズになります。

まずは落ち着いて、手元にある道具を確認することから始めてみてください。あなたの家のトイレが、一日も早く快適に使えるようになることを願っています。


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