マンションのトイレ交換はここが違う!「壁排水」の確認方法と、管理組合への申請など注意点をプロが解説


「マンションのトイレを新しくしたいけれど、戸建てと同じように選んで大丈夫?」

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。実は、マンションのトイレ交換には、集合住宅特有のルールや構造上の制約がいくつか存在します。

特に重要なのが「排水方式」の確認と、マンション全体のルールである「管理規約」への対応です。ここを間違えると、せっかく購入した便器が設置できなかったり、近隣トラブルに発展したりするリスクもあります。

この記事では、マンションのトイレ交換を成功させるために絶対に知っておきたいポイントを、プロの視点で分かりやすく解説します。


1. マンション特有の「壁排水」とは?確認方法をチェック

マンションのトイレ交換で最も注意すべきなのが「排水の方向」です。多くの戸建て住宅が床に向かって排水する「床排水」なのに対し、マンション(特に築年数が経過した物件)では、壁側にある共有の排水立管に向けて横に流す**「壁排水」**という方式が多く採用されています。

壁排水の見分け方

便器の背後を確認してみてください。壁に向かって太い蛇腹状のホースや管が伸びていれば、それは「壁排水」です。

「排水高さ」の測定が必須

壁排水の場合、床から排水管の中心までの高さ(排水高さ)を測る必要があります。

  • 120mmタイプ: 近年のマンションに多い標準的な高さ

  • 155mmタイプ: 以前の公団住宅や一部のマンションに見られる高さ

この高さが1cmでも違うと、便器が正しく接続できず、設置不可となります。自分で判断するのが不安な場合は、既存のトイレの型番を控えて専門業者に伝えるのが一番確実です。


2. 管理組合への「工事届」と承認プロセス

マンションは、自分の専有部分であっても、工事を行う際には管理組合への申請が必要です。

  • 工事届の提出: 多くのマンションでは、工事の1週間〜2週間前までに申請書を提出する決まりがあります。

  • 承認の取得: 理事会や管理会社の承認が得られないと工事に着手できません。

  • 近隣への配慮: 規約によっては、両隣や上下階の住戸から「工事承諾書」に署名・捺印をもらう必要があるケースもあります。

勝手に工事を進めてしまうと、騒音トラブルや規約違反として工事中断を命じられることもあるため、まずは手元の管理規約を確認しましょう。


3. マンションで選べるトイレの種類と「水圧」の壁

マンションリフォームで人気の「タンクレストイレ」ですが、設置には一つ注意点があります。それは**「水圧」**です。

タンクレストイレは水道の勢いで直接洗浄するため、高層階など水圧が低い環境では、汚れが流れきらないといったトラブルが起こる可能性があります。

最近では、内部に小さなタンクを持つ「ハイブリッド型」や、加圧ポンプを内蔵した「低水圧対応モデル」も登場していますが、事前に専門業者による水圧測定を行っておくと安心です。


4. 工事当日の流れと所要時間

マンションのトイレ交換工事は、大きなトラブルがなければ半日〜1日で完了します。

  1. 養生(ようじょう): 共有部分のエレベーターや廊下、室内の床を傷つけないよう保護します。

  2. 既存トイレの撤去: 古い便器を解体し、搬出します。

  3. 内装工事(希望時): 床のクッションフロアや壁紙を張り替えます。便器の跡が残るため、セットでの貼り替えが推奨されます。

  4. 新規トイレの設置: 新しい便器を取り付け、配管を接続します。

  5. 試運転・確認: 水漏れがないか、洗浄機能が正常かを確認して終了です。

マンションの場合、工事車両の駐車スペースの確保も必要です。来客用駐車場が使えるか、近隣のパーキングを利用するか、事前に業者と打ち合わせておきましょう。


5. 失敗しないための業者選びのコツ

マンションのトイレリフォームは、限られたスペースと配管制約の中での作業となります。そのため、「マンション施工実績」が豊富な業者を選ぶことが重要です。

  • 一括見積もりを活用する: 複数の業者から提案を受けることで、自分のマンションの構造に慣れている業者を見極められます。

  • 内装セットプランがあるか: 排水位置が変わると床に古い跡が残るため、内装(CF・壁紙)を安価に同時施工してくれる業者がお得です。

  • アフターサポートの確認: 万が一、下の階へ水漏れを起こした場合の損害保険に加入しているかどうかも、プロとして信頼できる指標になります。


まとめ:準備を整えてスムーズなリフォームを

マンションのトイレ交換は、「排水形式の確認」と「管理組合への申請」という2つのハードルをクリアすれば、決して難しいものではありません。

最新の節水トイレに替えることで、気になる水道代が抑えられるだけでなく、古いマンション特有の悩みである「ニオイ」や「掃除のしにくさ」からも解放されます。まずはご自宅のトイレの背面をチェックして、どのような排水方式か確認することから始めてみましょう。

快適なプライベート空間を手に入れるために、まずは信頼できる専門業者へ、現地調査の相談をしてみてはいかがでしょうか?


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