保護犬や成犬でも間に合う!トイレを覚え直させる「再トレーニング」の全手順とやってはいけないNG行動
「成犬で迎えた保護犬が、あちこちで粗相をしてしまう」「これまでできていたのに、急にトイレを失敗するようになった」
成犬のトイレトラブルに直面すると、「もう大人だから覚え直すのは無理かも……」と不安になりますよね。家具やカーペットを汚されるストレスは、飼い主さんの心に大きな負担を与えます。
しかし、断言します。犬は何歳からでも学習できる動物です。
成犬や保護犬の場合、子犬とは少し違った「アプローチのコツ」が必要です。過去の習慣をリセットし、新しい環境に適応してもらうための「再トレーニング」の手順と、絶対に避けるべきNG行動を詳しく解説します。
1. なぜ成犬になってもトイレを失敗するのか?
成犬がトイレを失敗する背景には、必ず理由があります。まずはその原因を突き止め、ワンちゃんの気持ちに寄り添うことから始めましょう。
環境の変化による不安: 保護犬など新しい家に来たばかりの場合、緊張から排泄のリズムが崩れたり、マーキングで自分の居場所を確認しようとしたりします。
過去の負の記憶: 以前の環境で「排泄して叱られた」経験があると、隠れてするようになったり、シーツを怖がったりすることがあります。
身体的な不調: 急に失敗が増えた場合は、膀胱炎や加齢による筋力低下、結石などの病気が隠れている可能性も否定できません。
2. 実践!トイレを覚え直させる「再トレーニング」の全手順
成犬の再トレーニングは、「これまでの習慣を上書きする」作業です。以下の5つのステップを丁寧に進めていきましょう。
ステップ1:生活スペースを限定する
いきなり家中を自由にさせると、どこでもトイレになってしまいます。まずはサークルやケージ、あるいは仕切り(ペットゲート)を使い、ワンちゃんの行動範囲を限定しましょう。「自分の寝床を汚したくない」という本能を刺激し、排泄のタイミングを管理しやすくします。
ステップ2:徹底した「消臭」で場所の記憶を消す
一度失敗した場所には、犬にしかわからない微かな臭いが残っています。これが「ここはトイレだ」という誤ったサインになります。
アルコールではなく、アンモニアを分解する酵素入りの専用消臭剤を使い、床や壁、カーペットの奥まで徹底的に無臭化しましょう。
ステップ3:トイレの場所を「快適な聖域」にする
成犬は足裏の感覚に敏感です。
ワイドサイズなど、余裕を持って体が収まるトレーを選ぶ。
足が濡れない高吸水シーツを使用する。
人通りが少なく、落ち着いて排泄できる静かな角に設置する。
「ここでなら安心してできる」という信頼感を持たせることが重要です。
ステップ4:排泄サインを逃さず、トイレへエスコート
クンクンと床を嗅ぎ回る、くるくる回る、ソワソワし始める……これがサインです。
サインが出たら、優しく声をかけながらリードを使ってトイレへ誘導します。誘導の際、あまり焦って追いかけると「遊んでくれる」と勘違いされるため、静かに促すのがコツです。
ステップ5:成功した瞬間、人生最大の喜びを共有する
シーツの上で成功したら、0.5秒以内に褒めてください!
成犬の場合は、子犬以上に「ここでやると、すごく良いことが起きる!」という強いメリットが必要です。普段はあげないような、**特別においしいおやつ(高級な肉系トリーツなど)**を使い、脳に強烈な成功体験を刻み込みましょう。
3. 要注意!再トレーニングでやってはいけない「NG行動」
成犬のしつけにおいて、最も避けるべきなのが「信頼関係を壊すこと」です。以下の行動は逆効果になるため、絶対に控えましょう。
鼻を押し付ける、大声で叱る
失敗した場所に鼻を押し付けたり、「ダメでしょ!」と怒鳴ったりするのは厳禁です。犬は「あそこで排泄したから怒られた」とは理解できず、「排泄すること自体が怖い」「飼い主さんが怖い」と学習してしまいます。その結果、見えない場所で隠れてするようになり、さらに悪化します。
失敗してから時間が経ってから注意する
帰宅後に見つけたおしっこの跡を見て叱っても、犬には何のことか分かりません。犬が学習できるのは「今やっていること」だけです。時間が経った失敗は、黙って片付けるのが唯一の正解です。
中途半端な掃除
「水拭きしたから大丈夫」は禁物です。犬の嗅覚を甘く見てはいけません。消臭が不十分だと、そこが「第2のトイレ」として定着してしまいます。
4. 成功率を劇的に上げるための「神習慣」
スケジュールを固定する: 食事、散歩、遊びの時間を毎日一定にすると、排泄のタイミングが読みやすくなります。
「トイレ中」のコマンドを作る: 排泄中に「ワンワン(トイレ、シーシーなど)」と声をかけ続けることで、その言葉と排泄を結びつけます。将来的に、出先でも言葉一つで促せるようになります。
健康チェックを怠らない: もしトレーニングを1ヶ月続けても全く進歩がない、あるいは頻尿が見られる場合は、迷わず獣医師に相談しましょう。
5. まとめ:成犬との新しい生活をスタートさせるために
保護犬や成犬のトイレトレーニングは、確かに子犬よりも時間がかかるかもしれません。しかし、一度覚えれば、その絆はより深いものになります。
環境を整え、過去の臭いを消す。
成功体験を高級なおやつで演出する。
失敗は淡々と処理し、決して叱らない。
この3原則を守れば、ワンちゃんは必ずあなたの期待に応えてくれます。焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。トイレができるようになることは、ワンちゃんにとっても「叱られない安心な暮らし」を手に入れることなのです。
あなたの根気強い愛情こそが、最高のリセットボタンになります。今日からまた、新しい気持ちでスタートしてみませんか?
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