逆効果!トイレのつまりで「やってはいけない」5つのNG行動。すっぽんが使えないケースと業者を呼ぶべき判断基準
「トイレが流れない!」とパニックになると、つい「とにかく何かをしなきゃ」と焦ってしまいますよね。しかし、その焦りからくる行動が、実は数万円で済むはずだった修理費を数十万円に跳ね上げたり、便器そのものを破壊したりする原因になることをご存知でしょうか。
この記事では、トイレ掃除や住宅設備の専門家が警鐘を鳴らす、**トイレのつまりで「絶対にやってはいけないNG行動」**を詳しく解説します。
正しい知識を身につけて、被害を最小限に抑えましょう。
トイレのつまりで「やってはいけない」5つのNG行動
良かれと思ってやったことが、事態を悪化させてしまうケースは非常に多いです。以下の5つは、専門業者が現場で「これだけはやめてほしかった…」と口を揃える代表例です。
1. 「熱湯」を流し込む
「お湯なら紙や汚れが早く溶けるはず」という思い込みは非常に危険です。
トイレの便器は陶器製です。陶器は急激な温度変化に弱いため、熱湯を注ぐと「バキッ」という音とともに便器が割れてしまうことがあります。こうなると「つまり修理」では済まず、「便器の全交換」という高額な工事が必要になります。
※お湯を使う場合は、必ず40〜60度以下の「ぬるま湯」に留めてください。
2. 何度も「レバー」を回して水を流す
水が流れないのに「もう一回流せば水圧で押し出せるかも」とレバーを回すのは、溢れさせてくださいと言っているようなものです。
つまりが発生している配管は、いわば出口が塞がったダムと同じです。追加で水を流せば、汚水が便器の縁を越え、床一面に広がる大惨事(水損事故)を招きます。
3. 「固形物」に対してすっぽん(ラバーカップ)を使う
スマホ、検尿カップ、子供のおもちゃ、ボールペンなどを落とした場合、すっぽんの使用は厳禁です。
すっぽんの圧力によって、手前で止まっていた固形物がさらに奥の、手の届かない配管へと押し込まれてしまいます。そうなると、便器を床から取り外して解体する大規模な作業が必要になり、修理費が激増します。
4. 針金ハンガーなどで「無理やり突っつく」
家にある針金ハンガーを伸ばして奥を突っつく方法は、昔からよく知られていますが、おすすめできません。
便器の内部は複雑にカーブしています。無理に硬いものを差し込むと、便器の表面を傷つけるだけでなく、最悪の場合、配管に穴を開けたり、道具が途中で折れてさらなる「つまりの原因」になったりします。
5. 長時間「放置」して様子を見る
「明日になれば溶けて流れるだろう」と放置するのもリスクがあります。
トイレットペーパーならまだしも、吸水性の高い「おむつ」や「生理用品」の場合、時間を置くほど水分を吸収して膨らみ、配管を完全に塞いでしまいます。また、放置中に汚水が腐敗し、強烈な異臭や雑菌の繁殖を招く原因にもなります。
すっぽんが使えない!業者を呼ぶべき「3つの判断基準」
自分で直そうと粘るよりも、プロに任せた方が「安くて早い」ケースがあります。以下の状態に当てはまるなら、自力での対処は諦め、すぐに信頼できる水道業者へ相談しましょう。
「水に溶けないもの」を落としたと分かっている時
前述の通り、固形物は素人が手を出すと被害が拡大します。また、ペットの砂(固まるタイプ)やティッシュペーパー(水に溶けにくい)も、すっぽんでは解消しにくい物質です。
他の排水口(お風呂や洗面所)も流れが悪い時
トイレ単体ではなく、家全体の「排水本管(下水)」が詰まっている可能性があります。これは素人の道具では届かない場所のトラブルです。
異音がする、または水位が全く変化しない時
「ゴボゴボ」という異音が続く、あるいは数時間経っても水位が1ミリも下がらない場合は、重度のつまりが疑われます。無理な作業は配管の破裂につながる恐れがあります。
失敗しない!信頼できる業者の見極め方
高CPCな広告でもよく見かける「激安修理」の看板。しかし、慌てて電話する前に以下の3点を確認してください。
「水道局指定工事店」であるか:各自治体が認めた、一定の基準をクリアした業者です。
事前の見積提示があるか:作業に入る前に、必ず「合計でいくらかかるか」を書面や口頭で明示してくれる業者を選びましょう。
出張費・キャンセル料の有無:現場で見積もりをもらうだけで料金が発生するのか、事前に確認しておくと安心です。
まとめ:正しい知識が「お財布」と「住まい」を守る
トイレがつまった時、最も大切なのは「焦らないこと」です。
今回ご紹介したNG行動を避け、まずは原因が何であるかを冷静に考えましょう。トイレットペーパーであれば、正しい方法ですっぽんを使えば解決します。しかし、それ以外の場合は、勇気を持ってプロに依頼することが、結果として最も賢い選択になります。
日頃から「大・小レバーの使い分け」や「一度に流す紙の量」に気をつけるだけで、つまりのリスクは大幅に減らせます。
もし今、あなたの目の前でトラブルが起きているなら、まずはバケツを準備し、二次被害を防ぐことから始めてください。
トイレのつまりを自力で解消!すっぽんの正しい使い方と失敗しない選び方