賃貸のトイレ修理代は誰が払う?管理会社へ連絡する前のチェックリストと注意点


賃貸マンションやアパートでトイレの水が止まらなくなったり、故障したりしたとき、真っ先に頭に浮かぶのは「この修理代、誰が払うの?」という疑問ではないでしょうか。

「勝手に業者を呼んだら、後で請求できないかも…」「自分が壊したと思われたらどうしよう」と不安になる必要はありません。賃貸物件の設備トラブルには、法律や契約に基づいた明確なルールが存在します。

この記事では、修理代の負担区分を決める基準から、管理会社へ連絡する前に必ず確認すべきチェックリスト、そしてスムーズに自己負担ゼロで直すための交渉術を詳しく解説します。


1. 原則はどっち?「大家さん負担」と「自己負担」の境界線

賃貸物件の設備(トイレ、エアコン、給湯器など)は、大家さんから借りているものです。そのため、普通に使っていて故障した場合は、大家さん(貸主)が修理費用を負担するのが原則です。

大家さん(管理会社)が支払うケース

  • 経年劣化による故障: 何年も使用したことによる部品の摩耗(パッキンの硬化、ボールタップの寿命など)。

  • 構造上の欠陥: 配管の老朽化や、建物の不具合に起因する水漏れ。

  • 通常の範囲内での使用: 正しく使用していたにもかかわらず、突如発生した不具合。

自己負担(入居者支払い)になるケース

  • 不注意や過失: トイレットペーパー以外のものを流して詰まらせた、物をぶつけてタンクを割った。

  • 放置による被害拡大: 水漏れに気づいていたのに報告せず、床が腐食したり階下に漏水したりした場合。

  • 善管注意義務違反: 一般的な常識の範囲を超えた使い方や、メンテナンスを怠った場合。


2. 管理会社へ電話する前に!必須チェックリスト

焦ってすぐに電話をする前に、以下の情報を整理しておきましょう。これがあるだけで、対応のスピードが格段に変わります。

① どこから、どのように漏れているか?

  • タンクの中で音がしているだけか、便器に流れ続けているか。

  • 床まで濡れているか、給水管の接続部分から滲み出ているか。

② 止水栓は閉めたか?

  • 二次被害を防ぐため、止水栓を閉めたことを伝えましょう。「応急処置は済んでいます」と言うだけで、管理会社の信頼度が上がります。

③ 賃貸借契約書の「設備」欄を確認

  • 特約事項に「小修理(パッキン交換など)は入居者負担」と書かれている場合があります。ここを確認しておかないと、後でトラブルになる可能性があります。

④ 故障箇所の写真・動画を撮ったか

  • 業者が来る前に、現状をスマホで記録しておきましょう。原因特定がスムーズになり、費用の負担区分を相談する際の証拠になります。


3. やってはいけない!賃貸トイレトラブルの「NG行動」

良かれと思ってやったことが、逆に損を招くことがあります。以下の3点は特に注意してください。

勝手に業者を呼んで修理する

これが最も多いトラブルです。管理会社を通さずに自分で業者を呼んで支払った場合、後から大家さんに請求しても「うちの提携業者ならもっと安く済んだ」「本当に故障していたか確認できない」と拒否されるリスクが高いです。必ず事前の承諾を得ましょう。

自分で無理に分解修理する

「パッキン交換くらいなら…」とDIYに挑戦し、逆に配管を傷つけたり、タンクを割ってしまったりした場合、それは100%自己負担の「過失」となってしまいます。賃貸では無理をせず、プロに任せるのが鉄則です。

節水のためにタンクにペットボトルを入れる

これは管理会社から厳禁とされる行為です。内部パーツの故障原因になるだけでなく、これが原因で壊れた場合は入居者の責任を問われます。もし入れているなら、連絡する前にこっそり出しておきましょう。


4. 火災保険の「借家人賠償責任」を活用しよう

もし、自分の過失でトイレを詰まらせてしまい、階下まで水浸しにしてしまったら……。修理代どころか、多額の賠償金が発生します。

そんな時に助けてくれるのが、入居時に強制または任意で加入している**「火災保険(家財保険)」**です。

  • 借家人賠償責任: 大家さんに対する補償。

  • 個人賠償責任: 階下の住人など、他人に対する補償。

特約に「水回りレスキューサービス」が付帯していることも多く、これを使えば無料で応急処置(30分程度の作業)をしてくれるケースもあります。管理会社より先に、保険会社の付帯サービスを確認するのも賢い方法です。


5. 管理会社・大家さんとのスムーズな交渉術

「修理代を出してほしい」と伝える際は、感情的にならず以下のステップで話を進めましょう。

  1. 「困っている」事実を伝える: 「朝起きたら急に水が止まらなくなっていて、床が濡れるのが心配で止水栓を閉めました」と現状報告。

  2. 「普通に使っていた」ことを強調: 「変なものは流していませんし、昨日までは普通に使えていました」と、過失がないことを示唆します。

  3. 「指定の業者さんはいますか?」と聞く: 勝手に判断せず、相手の指示を仰ぐ姿勢を見せることで、費用負担の議論をスムーズにします。


6. まとめ:賃貸のトイレトラブルは「報告」が命

賃貸物件において、トイレの水漏れや故障は「建物の維持管理」の問題です。

水が止まらないことに気づいたら、まずは止水栓を閉めて現状を記録し、すぐに管理会社か大家さんへ連絡してください。早めの連絡は、あなたの「善管注意義務」を果たしている証拠となり、結果としてあなたのお金(自己負担)を守ることにつながります。

契約書を読み直し、保険の内容を確認する。この少しの手間で、数万円の出費を避けられる可能性があるのです。




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