【節水の罠】トイレの「小」洗浄ばかりは故障の元?詰まりを激減させる正しい流し方の黄金ルール

 「水道代を節約したいから、いつも『小』のレバーで流している」

「トイレットペーパーを多めに使ったけれど、なんとなく『小』で流してしまった」

もし、あなたが日常的にこのような流し方をしているなら、実は高い修理代を払うリスクを自ら作り出している可能性があります。一見、賢い節約術に見えるこの習慣が、実はトイレつまりの最大の原因になっていることは意外と知られていません。

この記事では、水道代を浮かせるための節水が、なぜ「トイレの故障」や「深刻なつまり」を招くのか、そのメカニズムを解説します。さらに、今日から実践できる**「詰まりを激減させる黄金の流し方ルール」**を伝授。正しく流して、家計もトイレの健康も守りましょう。


1. なぜ「小」洗浄ばかりだと詰まるのか?節水の落とし穴

トイレの洗浄レバーに「大」と「小」があるのには、しっかりとした理由があります。それは、流すべき物の量に対して**「必要な水の重さと勢い」**が計算されているからです。

搬送能力の不足

「小」の洗浄水量は、一般的に「大」の約70%〜80%程度。尿を流すのには十分ですが、トイレットペーパーを運ぶための「搬送能力」は不足しています。トイレットペーパーが排水管の途中で止まってしまい、それが乾いて固まると、次に来る排泄物をせき止めるダムのような役割を果たしてしまいます。

節水型トイレはさらにデリケート

最近の最新式トイレ(節水型)は、もともと最小限の水で流すように設計されています。以前のトイレなら「小」で流せていた量でも、最新型では「大」を使わないと押し流せないほど、水の配分がシビアになっているのです。

「少しずつ流れる」状態への序章

最初は問題なくても、配管の中に少しずつペーパーの繊維が蓄積されると、ある日突然「水がゆっくりとしか引かない」という事態に陥ります。


2. トイレつまりを激減させる「流し方の黄金ルール」

水道代を数円ケチって数万円の修理代を払うのは、本末転倒ですよね。トラブルを未然に防ぐための、プロが推奨する流し方はこちらです。

① トイレットペーパーを使った時は必ず「大」

どんなに少量であっても、紙を流すときは「大」を選びましょう。紙は水に溶けるとはいえ、形が崩れて排水管を通り抜けるには、相応の「水圧」と「水量」が必要です。

② 「2回に分けて流す」勇気

「今日は少し量が多いかな?」と感じたときは、一度に全てを流そうとせず、先に排泄物を流し、後からトイレットペーパーを流すという「2回分け」が最強の防衛策です。

③ 掃除用シートも「大」でサヨナラ

「トイレに流せる掃除用シート」は、トイレットペーパーよりも溶けにくい性質を持っています。これらを流す際は、迷わず「大」レバー。できれば1枚ずつ流すのが理想的です。


3. 実は逆効果!やってはいけない「間違った節水術」

ネットなどで見かける昔ながらの節約術の中には、トイレを壊してしまう「闇の裏ワザ」が混ざっています。

  • タンクの中にペットボトルを入れる

    タンク内の水量を物理的に減らす方法ですが、これは絶対にNG。水圧が足りなくなるだけでなく、ペットボトルが内部の装置(ボールタップ等)に干渉して、水が止まらなくなる故障の原因になります。

  • お風呂の残り湯をバケツで流す

    一見エコですが、バケツから入れる水は勢いが一定ではなく、便器の奥に汚れを押し留めてしまうことがあります。また、髪の毛などが混じるとさらなる詰まりを誘発します。


4. 水道代が気になる人への「正しい節約アプローチ」

「でも、やっぱり水道代は抑えたい…」という方は、以下の方法で賢く節約しましょう。

  • 最新の節水型トイレへの交換を検討する

    15年以上前のトイレと最新型では、1回あたりの洗浄水量が半分以下(13リットル→4.8リットルなど)になっています。無理な節水をするよりも、本体の性能に頼るほうが確実で安全です。

  • 「小」でいい時はしっかり「小」を使う

    トイレットペーパーを使わない男性の小用などは、正しく「小」を使い分ける。これだけで、メーカーが想定した設計通りの節約が可能です。


5. もし「流れが悪い」と感じたら?早期発見チェック

詰まる直前のサインを見逃さないでください。

  1. 水位が一度上がってから下がる

  2. 流した後に「ゴボゴボッ」と変な音がする

  3. 便器内の水の表面がいつもより揺れている

これらは全て「配管のどこかが狭くなっているサイン」です。この段階なら、市販の薬剤やラバーカップで簡単に解消できることが多いので、完全につまる前に対処しましょう。


まとめ:正しい流し方が「最大の節約」になる

トイレの「大」レバーは、決して無駄遣いのためのスイッチではありません。**「家全体の排水システムを守るための重要なブーストボタン」**です。

1回あたりの水道代の差は、わずかコンマ数円の世界。一方で、つまりの修理を業者に頼めば最低でも8,000円〜、夜間ならさらに高くなります。

今日から「紙を使ったら大!」という黄金ルールを家族全員で共有し、つまりトラブルゼロの快適な生活を送りましょう。


トイレつまりで少しずつ流れる時の原因と解消法!自力で直す具体策



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